印刷物が減りつつある今、特に中小の印刷会社が生き残るためにはどうすれば良いのか、個人的な意見を述べていきたいと思います。

中小の印刷会社が生き残るには?

中小の印刷会社が生き残るには?

大手印刷会社よりも、さらに深刻なのは、中小の印刷会社です。

大手に比べて、顧客が少ない中小だからこそ、生き残りをかけた戦略が必要になります。

価格競争で勝負するのは危険

生き残りをかけて、価格競争で勝負する印刷会社もあるかもしれません、

しかし、ネット印刷も出てきており、価格だけで勝負しても、太刀打ちできないことがあります。

いつまでも既存客に頼ってはいられない

いつまでも既存客に頼ってはいられない

また、印刷会社は既存客に頼っている会社も少なくないでしょう。

しかし、いつまでも既存客だけに頼っているのも危険です。

なぜならば、既存客もいつ依頼する業者を変えるかわかりません。

既存客がなるべく離れないようにするためには、信頼関係を構築しておく必要があります。

数社の大口顧客だけに頼るのは危険

また、いくつかの大口顧客だけに頼っている会社もあるかもしれません。

このような場合は、もし大口顧客から注文が入らなくなってしまったら、一気に売上が落ちてしまう可能性があります。

大口顧客がいることで、ある程度会社は存続できるかもしれませんが、もし大口顧客からの仕事がなくなってしまったら、一気に会社の存続危機に陥ることになるでしょう。

一部の営業に頼るのも危ない

一部の営業に頼るのも危ない

特に中小の印刷会社は、一部の売上を上げられる営業に頼っていることがあります。

しかし、もしその営業が転職してしまったり、体を壊してしまった場合は、会社の存続にも大きく影響を及ぼします。

また、会社は成績が良い営業にだけ、贔屓しがちです。

このような場合、営業部としては連携が取れず、部署としてうまく機能しないことがあります。

社内で連携が取れていない会社は不安

また、営業部だけの問題ではなく、制作や印刷との連携が取れていない、もしくは不満を募らせている状況だと、社内の環境的によくなく、会社がうまく起動に乗っているとは言えません。

ワンマン経営は危ない

ワンマン経営は危ない

特に中小企業ほど、社長によるワンマン経営がされている場合が多いです。

ワンマン経営の会社は、なかなかアイディアが出にくいです。

社長の考えだけで動くため、どうしても狭い枠での活動になります。

固定観念で動いている会社ほど、変化することが遅れ、会社の業績が落ちていくことがあります。

これまでの流れは通用しない

これまでの流れは通用しない

これだけネットでも格安に印刷注文できるので、これまでの流れは通用しないと思った方が良いでしょう。

いつまでの旧態依然のやり方にこだわっていると、会社が生き残るのは難しくなってきます。

大型印刷機がある会社は安心できない

特に、大型印刷機がある会社は、莫大なローンを抱えていることもあるでしょう。

売上が落ちてくると、ローンの支払いも危ぶまれ、存続危機に陥ることがあります。

印刷会社はどうしても設備投資に多額の資金を使うことになるので、仕事が減ることで、資金がショートする可能性は十分にあります。

会社の強みを持つ必要がある

会社の強みを持つ必要がある

これからは、ただ印刷しているだけの会社は、ますます頓挫されていくかもしれません。

印刷会社として生き残るためには、会社の強みを見出す必要があります。

専門の業界に特化する

生き残りをかけるために、一定の業界にだけ強くなるのも一つの方法です。

たとえば、製薬会社に強い印刷会社というように、業界に詳しい印刷会社ならば、業界内で一目置かれる存在となり、仕事が増えて行く可能性があります。

あえて、ターゲットを絞るのも一つの戦略でしょう。

ネットに強くなる

あとは、ネットに強くなることです。

これだけIT化が進んでいるので、ネットにも強くなっておくと、仕事が増えて行く可能性もあります。

データ修正から仕事が取れれば、そのまま印刷まで受注できることもあるかもしれません。

特殊な製本ができる

また、特殊な製本ができるのも、強みの一つです。

特殊製本は、手間がかかるので、面倒なことも多いかもしれませんが、他の会社ではなかなか行わないような特殊製本ができると、会社の強みにもなるはずです。

優れたデザイナーがいる

優れたデザイナーがいる

もしくは、優れたデザイナーがいることも強みになるでしょう。

デザインから入ることができれば、十分印刷の仕事につなげることもできるはずです。

これからの印刷会社は、デザイナーの育成を行うのもよいかもしれません。

電子書籍との併用

電子書籍との併用

または、電子書籍との併用も考えられるかもしれません。

データ編集作業を請け負い、電子書籍化するサービスを行ったり、さらに必要な場合は印刷の仕事も受注できるかもしれません。

提案型営業

これからの印刷会社は、ただ案件を受注するのではなく、提案して新たな印刷物の仕事を生み出すことが大事です。

それには、常にアンテナを張り巡らせて、印刷につなげられる仕事はないか、考えて見ることです。

たとえ、直接印刷につなげられなくとも、データ修正だけでも仕事になるのであれば、仕事を取ってくることです。

これまでの流れにとらわれない動きが、今後益々必要になるでしょう。

変化を恐れない

変化を恐れない

中小の印刷会社が生き残るためには、変化を恐れないことです。

古い考えにこだわっているひと、それなりの経験を積んでいるひとほど、変化できないことが多いです。

そうやって、自分の考えばかりに固執していると、会社の存続は益々危ぶまれます。

変化していくためには、バカバカしいと思うような社員の意見にも、耳を傾けてみることです。

この記事を読んでいるということは、少なからず会社の危機を感じているはずです。

自分の考えだけが正しいとは思わずに、会社内で腹を割って話し合い、時代に合う変化をしていくことが大事です。